-生贄- | Bridget さん作 |
Sword Art Online If -生贄- 私はいつものようにソロでレベル上げをしていた 私は…出来る限り早く最前線に立たなければならない 今日も順序良く敵を倒し、経験値を稼いでいたのだが ビィー!ビィー! 突如耳障りな警報音が鳴り響く またか… 私は心の中でため息を吐く 急いで目の前の敵を倒し このフロアで唯一警報トラップのある部屋へ急行する 今までと比べるとそう広くない今のフロア そんなフロアに残されている未開封のチェスト 考えられることは二つ トラップのため位置が固定で、時間経過にて復活するトラップチェスト 一定時間毎に位置を変える、ランダムポップのトレジャーチェスト 後者の場合、その階層に見合ったお宝が入手出来るが 前者の場合、最悪死ぬことも有り得なくは無い 見分ける方法は至って簡単、数日同じ場所にあるチェストはトラップ ただそれだけだ すぐに目標の部屋に続く通路へ出たが、私は足を止めた 本来部屋の中にまで進むはずのモンスターが、通路で犇めき合っている 何事かと反対側の通路まで急ぎ回ると 同じように犇めき合っている 何事かと意を決してモンスターの山を飛び越え、部屋に入るため大きく跳躍した すると驚くべき光景が待っていた まず一つ目 通路を大量の槍が塞いでいてモンスターの進入を拒んでいた事 その槍がエフェクトを発生させている事にも驚いた そして二つ目 その部屋にいたのは一人だと言うこと さらに見たことも無いソードアートで戦っていた事 地面に数本、モンスターに数本、そして手持ちに一本 10本近い槍を使用して戦っている 手持ちの槍でモンスターを切り払い 続けさまにその槍を空中へ放る 本体の人間は、地面もしくはモンスターに刺さっている槍を引き抜き 突撃もしくは衝撃を繰り出しその槍も中空へ放る そして投げ出された槍は時間差で 青白いエフェクトを美しく発生させながら モンスターを切り、もしくは突きダメージを与える 時には2本3本の槍が空中に有ったりもした しばらく見とれてしまった私だったけど 圧倒的数に負けない戦闘力を見せる、彼?彼女?でも徐々に体力は削られている 私は急ぎ自分の装備の確認をして 「スイッチ!合図は任せるわ!」 相手の使用してるスキルに対して知識が無いからタイミングは相手に任せるしかない 「すまない!……5秒前!」 ズバッ 合図に合わせて私は猛ダッシュをかける そしてそのままシステムアシストに体を預ける 私の体はモンスターの手前で何の抵抗も無く止まり 相手の体に手を添えるような形で一瞬、一瞬だけ完全に、硬直したかのように止まり 次の瞬間 ボシュ! 手を添えられていたモンスターが吹き飛び崩れる <無拍子> そして犇めき合っていたモンスター数体にその衝撃が、ダメージが入っているはず その後数体倒しつつも徐々に体力を削られたため、こちらの合図で再度スイッチすることに <シャドウステッチ> 先頭にいるモンスターをターゲットに、手持ちのクナイを上段から振り下ろし そのまま相手の足元へ突き立てる 「スイッチ!」 ほんの一瞬だけ相手が麻痺するソードアートで私と、彼?彼女?はスイッチした そのご何度かスイッチを行い片側のモンスターを片付け もう片方の通路のモンスターを掃除しきる頃には、日も暮れてしまっていた 気がつけば幾つかレベルも上がっている 「あの…ありがとうございました」 「いいえ、気にしないで。良いもの見れたことだしね…お互いに」 「!」 「私は、<手裏剣術>の………よ」 「僕は…<無限槍>の…………です」 「へぇぇ…無限なんて名前だからどんなソードアートかと想像できなかったけど、納得」 「そうなんですよ…使ってみるとこれのどこが無限だと言うのか… 時間差で絶えず攻撃が可能と言う所は無限と言えばそうなのかもしれませんが」 「アハハ、確かに」 お互いに笑みがこぼれる 「手裏剣術は名前そのままでしたね」 「そーだね」 「…」 「…」 「何で私達なんだろうね?」 「それは…あの人にしか…」 「…」 「…」 「私達は…あの人への生贄じゃない」 「…」 「必ずあの人を倒して…現実へ帰る」 「はい」 「がんばろうね」 「がんばりましょう」 -生贄- 完 -あとがき- ・<無限槍> デザインに困りました… 2本の槍じゃ二刀流と変わりないし… 口にくわえて戦うわけにもいかないし… どこが無限なんだと言われると 放り投げた槍に攻撃判定を持たせたまま本体と同時に攻撃が可能である所ですかね 結構な数の槍を使うので荷物は常にいっぱいでw 最大何本まで空中に投げれるかまでは考えてませんが 8本位投げれて空中にあると千手観音の用に見栄えが出ていいかもしれませんね スキルのイメージとして 絶え間なく流れるように攻撃するスキルって所でしょうか 連携の練習をつめば後方から支援も出来そうなスキルですね ・<手裏剣術> 忍者です イメージは忍者です 一番最初にイメージした大技は バック転と共にクナイを撃ち出し 着地したら持ちえるクナイを大量に投げつける と言った物を想像しました が出しませんでしたw スキルのイメージとして クナイを使ったステータス的補助と投擲スキルが中心でしょうか ソードアートによっては援護がメインになりますかねぇ? ・二人について+その他について 名前は出せませんでした 最前線も95階以上ではありますが適当です 二人のレベルは最前線で戦えるレベルではなく 追いつくために日々がんばっていると言う設定です トラップチェスト+トレジャーチェストは独自に考えさせてもらいました またアラームトラップでわざとモンスターを呼び寄せ それを叩いてレベルを上げる 危険だけど短時間でレベルアップを望める手段としては有りかな?と 神聖剣 二刀流 暗黒剣 無限槍 手裏剣術 と来て発表済みなのは、残り抜刀術 しかしロロさんとソードアートのイメージが違うために書くかどうか悩みますw さらにまだ4個(アンケート結果で8個のユニークの開放から 未発表のスキルがあるのでそこも悩みどころです… |