サンバン。3ロロ さん作





3じゃ光臨できないんじゃねぇの!?ロロです。
ぐだまえがきはいい加減やめようかなぁ…。

if
   サンバン。

3.

「あれ?」
アシルゼンは目を疑った。
昨日の失点を回復するために高級な短剣を装備し、意気揚々とグランザムの転移門に足を運んだところだった。
そこには任務の対象、イチの姿があったからだ。
「あらぁイチさん」
転移門の近くにある案内板を覗いていたイチに、アシルゼンは声をかける。
「お。いいとこにきた」
それに気づいたイチは、「よぉ」と手を振る。
「いぁいぁ、昨日はどうも。どぉしたんですかぁ?こんなところで」
「いろいろ考えて、攻略組に志願しに来た。ヒースクリフと、会ってみたい」
素直な意見だ。
ただ生き残るのは難しいことではない。
だがそれではいつか死んでしまうこともある。
クラインのこともあるし死なずに脱出する。
そうイチは決めた。
そのための仲間探しの様なものだ。
「おぉ!考えてくれたんですかぁ」
「騎士団に入るかはその後に考えるけどな」
ニヤリとわらって見せる。
十中八九入るつもりではいるが、やはりあってみないことにはなんともいえなかった。
アシルゼンとしてはスカウト任務である以上生半可な心境のプレイヤーを本部に連れて行くというのは難しいところであった。
団長ならこの男を言いくるめられるであろうか?
もし、スパイだったら?
様々な考え、疑いが頭に浮かぶが、少なくともスパイの可能性は限りなく低いであろう。
団長の話では「そいつは1年以上ソロをしていと聞く」とのことだったし、情報を提供する相手はぶんやくらいか。
「ん〜。まぁ、会うだけあってもらうかぁ」


「よくきてくれた、イチ君。我々血盟騎士団は君を歓迎するよ」
血盟騎士団本拠地の奥のほうの部屋だ。
調度品はシンプルだったのか、部屋にあったのは高そうなソファーとこれまた高そうな机。
それと事務用かなんなのか、あまり高そうではない仕事用机とセットの回転椅子があった。
事務室兼客間、といったところか。
ほかにあるオブジェクトといえば人間が2つ。
イチと…
「あぁ、この部屋のことかな?会計事務室を使わせてもらっている。本城はちょっと忙しくてな」
部屋を見渡すだけでまだ何一つしゃべっていないイチに、団長ヒースクリフは一方的にしゃべる。
「俺は入団にきたわけじゃないんです」
英雄を目の前に凄んだか、イチは敬語で話す。
言っている内容は大それているが。
「では何をしに来た?」
鉄の光沢をもつ鋭い目線でイチの目を見る。
睨む、というほどの目つきではないにせよ、その眼が恐ろしい。
「あいさつ、です」
「…君は私をからかっているのかな?」
「違います。俺は、前線に出ることを望んでいますが、血盟騎士団にははいらないと。それだけ言いにここへきました」
「イチ君。我々の戦力は常にギリギリだ。1人でも多く、優秀な、君の様な仲間がほしいのだ」
ふたりの会話の応酬には徐々に力がこもっていく。
「俺は、弱いんです」
「アシルゼン君を切りふした君がよわいだと?」
「一度前線から逃げた男ですよ?レベルだってまだ72しかない」
あっさり隠すことも無く自分のレベルを告げる。
もっと、ヒースクリフはその数値を数日前確認している。
その行為に動じることはなかった。
「そこから這い上がってきた君は、十分に強者であろう?」
「…それは心の問題です。物理的な弱さ、血盟騎士団を語るには荷が重い。とにかく、入る気は無いんです!」
物理的に弱い。
なんと難しい言い表しであろう。
ヒースクリフはすこし考え再度口を開く。
「…そうか。そこまで言うならば、無理には入れられない」
口ではそういっても、顔はあまり残念そうではなかった。
「せっかくのお誘い、すみませんね」
イチは軽く頭を下げ半身引く。
再び顔あげ、ヒースクリフの眼と視線が合うと、2人とも笑みがこぼれていた。
「ともあれ、我々は今日から同じ目的を持つ同志だ。ともにがんばろう」
ヒースクリフは手を差し出す。
ばしっと、叩くようにイチはその手を握る。
「はい!」
イチとヒースクリフの交渉は、同調という形で幕を下ろした。

最後に事務室からでるイチにヒースクリフは言う。
「…君には期待しているよ」
不適な笑みを込めて─…。



                             4へ…サンバン。なげぇ(´д`;



**前書きの変わりにぐだぐだをつのらせた「あとがき」**

ヒースクリフむずかしいよぉ…
クラインは20代後半、若干おっさん風味スパイス路線っていうイメージで書いてるんだけど…ヒースクリフって何?中年?
話せば話すほどボロがでてー、イメージが崩壊してー、「カリスマ英雄/カーディナルとは地」…ツンデr(違
万物にたいして偉そうって感じなのかな…うーむ…。

あ、会計事務室は妄想。
会計担当者がいたり、結構大きそうな建物だったのででっちあげました。
イメージは小学校の時の校長室兼応接室(ぇ

アシルゼン君もいいパシリだなぁ…。
あ、手裏剣はこの人じゃないぉ。

本城=団員詰め所?は75階層攻略にあたり忙しいです、えぇ。
本編的にはアスナとキリトがいちゃいちゃ新婚してる辺りってことですね。

さーて、75階層ボス戦と神光臨だなぁっと。

イチバン=イチマルチであい+イチクライン過去話
ニバン=つんでれヒースクリフ(嘘
サンバン=イチ前線復帰+神光臨
ヨンバン=暗黒剣レッドネーム箕ヶ神
ゴバン=行っちゃいそうで恐ろしい(ちょ

ショートストーリを投稿する板なんだけどなぁ〜;;